2017年4月15日土曜日

無駄なき原木椎茸栽培

椎茸の削りカス

これ、何だか分かるでしょうか?

実は椎茸の「削りカス」。

ファーマーズハウスさわで栽培された椎茸は規格に合わせて生椎茸として出荷され、傘が大きく開いてしまったり小さすぎるようなものは乾椎茸にしています。

乾椎茸はそのまま乾椎茸としても出荷しつつ、佃煮甘煮ピクルスなどの加工品に使用しています(加工品には食べやすくて歯ごたえのバランスがよい小ぶりなものを使用)。

さらにここでも使えなかったもの(主に傘が開いて大きくなり過ぎてしまったもの)は粉末にしています。

この粉末にしたときに製粉機で砕けなかったものがはじめの写真の「削りカス」です。

粉末にした時点で収穫した椎茸の99.8%(推定)くらいは無駄なく使えているのですが、この残り0.2%を使い切るべく「削りカス」の商品化を考えています。

カスを商品化とは何事かと怒られそうですが、言うなればめちゃくちゃ凝縮された椎茸菌の塊です。なので、お茶や出汁の素的なものがいいかなぁと思っているんですが、どんなものでしょう。まずは作ってみないと。

栽培者目線の話になってしまいますが、無駄のなさで言うと原木椎茸ってけっこうすごくて、収穫した椎茸はこの通りほぼ100%使えますし、ホダ木の方も極度の乾燥さえ避けて置いておけば朽ちて土になる一歩手前まで(環境によりますが5年前後くらい)は秋や春に収穫できます。朽ちて土になったら今度はカブトムシの幼虫が収穫できます。

また逆に乾燥させてしまえば薪として使えるのでファーマーズハウスさわではお餅つきの際にもち米を蒸すのに使っています。灰は畑にまきます。

この無駄のなさ、原木椎茸栽培の面白いところです。

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ファーマーズハウスさわではホダ木の販売もしております。未使用の新ホダが2000円/本。1年使用の古ホダが500円/本になります。お問い合わせくださいませ。