2014年5月27日火曜日

いざ、ジャパンスネークセンターへ

ジャパンスネークセンター 北口

先週末、ヘビについて学ぶため群馬県太田市藪塚町にあるジャパンスネークセンターに行ってきました。施設は一昔前の寂れた感じを醸し出していましたが、かなり充実の内容でした。



最初、曲がる場所がよくわからず何度か行ったり来たりしました。あと、公式サイトに入園料が1割引になる割引券あります。


ハブの採毒実験

まず見たのはハブの採毒実演。10〜20分程度の簡単なショーかと思いきや、そこはさすが日本で唯一蛇類を中心に研究を行っている日本蛇族学術研究所の施設。白衣を着た研究員っぽい方ががっつり1時間ほどヘビについて解説してくれました。全部のではないようですが土日に開催しているようです(ジャパンスネークセンターのイベント案内ページ)。

それから、この日はやっていなかったのですが有料のガイドツアーというものもあります。そのうちぜひ参加してみたいです。


ハブとニホンマムシ

ハブとニホンマムシの毒蛇共演。道端で出会ったらびびるを通り越して固まりますね。ヘビの攻撃範囲はだいたい体長の半分くらいだそうで、解説の方は引っ掛けの付いた棒を使って余裕で扱っていました。


日本のヘビ

本州にいるヘビは以下の8種類だけだそうです。


アオダイショウ

アオダイショウ。無毒。基本的にヘビには雑菌などがほとんどいないそうで、アオダイショウなんかは無毒で牙も小さいため噛まれても病院などに行く必要はないそうです。


シマヘビ

シマヘビ。無毒。普段一番よく見るヘビですが、ぱっと見だとシマヘビなのかアオダイショウなのかよく分からない個体もいますね。


ニホンマムシ

ニホンマムシ。有毒。どぎつい模様にずんぐりした体形をしているので判別はしやすいですが、たまに紛らわしい個体もいるので、あやしいヘビには近づかないのが一番安全です。人が手を出して噛まれる事故が大半だそうです。


ヤマカガシ

ヤマカガシ。有毒。よっぽどでなければ攻撃はしてこないそうです。なので、30年くらい前に血清を作って以来今まで使った血清は18本だけらしいのですが、血清があるのが群馬県のここと熊本県のみだそうで、万が一遠くで噛まれたりすると大変みたいです。それから、噛んだ時に出す毒以外に首の背中側にも毒があるので、叩いたりすると飛んでくるそうです。これも、ちょっかい出さずにそっとしておくのがいいですね。


残りの4種類。

ジムグリ

ジムグリ。


ヒバカリ

ヒバカリ。


シロマダラ

シロマダラ。


タカチホヘビ

タカチホヘビ。


と、こんな感じでとても勉強になりました。ちなみに、聞いてて一番の驚いたのは食べ過ぎるとヘビも肥満になるという話しでした。いや、食べたら太るってものすごく当たり前のことなんですが、肥満のヘビってどんななんでしょうか。


あとはぷらぷらと園内を散歩。

シマヘビの放飼い

シマヘビの放飼いゾーン。見つけるのが困難ですが、見つけられると嬉しくなります。


ジャパンスネークセンターの道順案内

すてきな案内板その1「あっちじゃ」。


ジャパンスネークセンターの道順案内

すてきな案内板その2「ヘビの家族」かな?なぜか大きいのが3体いますが。



あと、大蛇や、毒蛇や、カラフルなヘビや、ヘビじゃないのや、いろいろいました。無許可で飼育されていたヘビを保護したりもしているようです。数年前にけっこうなニュースになったヘビもいました。


白蛇観音

白蛇観音。蛇にのっている観音様。


今後、ヘビとはより良き関係を築いていけたらと思います。

ちなみに、全て聞いた話を思い出して書いているのでちゃんと文献で調べたりしたわけではありません。間違いがあった場合には修正します。


中村 彰宏





・関連投稿
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・外部リンク
ジャパンスネークセンター [へび研] 公式ホームページ