2024年12月9日月曜日

【定期】家計の見直し(2024年12月)

2024年も年の瀬が迫ってきました。気が付いたら家計の見直しをしばらく書いていませんでしたので、ちょっとまとめたいと思います。


・クレジットカードを4枚にしぼる

さまよい続けたクレジットカードですが、4枚にしぼりました。とりあえず、過不足のない形で落ち着いた気がします。

4枚のカードと、主な用途は以下の通りです。

エポスゴールドカード → 固定費の引き落とし
三井住友カード ゴールド(NL) → 買い物・積立
ビックカメラSuicaカード → Suicaチャージ
楽天カード → 買い物・その他

合わせて、銀行口座も仕事用を除いて3つにしぼりました。管理も楽になり、非常にすっきり。


・旅行にはキャンセル保険が必須

今年はわが家に未就園児がメンバー入りしました。そのため、旅行にはキャンセル保険が必須になりました。

キャンセル保険は、旅行のキャンセル時に、宿泊やツアー、飛行機の代金が補償されます。めちゃくちゃありがたい保険です。

私はエポスカード経由で加入しています。


・かさばっていた金属類を処分

全く家計じゃないですが、作業場や倉庫のスペースを埋めていた数百キロ?分の金属類をまとめて処分しました。

業者の方に買い取りしてもらえて、約1万8000円になりました。うれしい!

また、特に代々の農家だと余裕スペースの確保を軽視しがちな印象がありますが、仕事の効率に対してかなり重要だと思います。


・Yahoo!ショッピングの利用頻度が上がる

何かを購入する際には、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングを比較するようにしているのですが(ものによっては、あとMonotaRO)、最近Yahoo!ショッピングが最安のことが多く利用頻度が上がっています。

一時期は価格の確認も怠っていたのですが、気は抜けませんね。ポイントも含めると、けっこう違いますからね。


・昨今の雑感

未就園児の新規加入により、今後も家計の変動が予想されます。

自身や家族の価値観に照らし合わせて、無理や無駄、見栄のないライフプランを設計していければと思います。


紅葉
紅葉


・関連投稿

2024年12月1日日曜日

サーバー(システム)運用にあたって最近作ったものなどを紹介

個人で作ったシステム等を cultivationdata.net で公開しているのですが、最近そのサーバーへのアクセスが増えてきまして、同時に攻撃的なアクセスも見られるようになりました。貧弱なサーバーなので、ちょっと負荷がかかるとあっさりと落ちます。

ですが、特に Web API なんかは、連絡をいただいているところでは研究やシステムへの組み込みなどにも使ってもらっているらしいので、なるべく安定的に運用していきたいと思っています。

ということで、以下のような感じでいろいろと対策をしてみました。(セキュリティの問題で公開していないものもあります。)

リンク先は note の記事になります。英語版はこちらにあります。


→ Linux 上でシステムを管理するにあたって便利そうなコマンド集です。

→ Nginx のアクセスログを監視し、高頻度のアクセスパターンを検出するためのツールです。短期的および長期的な高頻度アクセスを IP アドレスごとに追跡し、設定された閾値を超えた場合に通知を行います。

(Nginx 用に作成されていますが、適切な修正を加えることで Apache などの他のウェブサーバーのアクセス監視にも使用できます。)

→ Nginx のアクセスログファイルからユニークな IP アドレスを抽出し、各 IP アドレスに関する詳細情報を取得して、それらを CSV ファイルに出力するツールです。

(Nginx 用に作ってありますが、extract_unique_ips 関数の IP アドレスを抽出する正規表現とログファイルのパスを修正することでApacheなどの他のウェブサーバーにも利用できます。)

→ Nginx のレート制限(アクセス制限)機能を監視するための基本的な方法の解説です。

→ Linux(Ubuntu)上のサーバーのCPUとメモリの使用率を監視し、設定された閾値を超えた場合に自動的にサービスを再起動するシステムです。

→ Google Apps Script を使用して、複数のサーバーの健全性を監視するシステムです。個人でのサーバー運用の場合、監視のためにまた別個にサーバーを立てるのはコスト面からも大変です。そんな時には GAS が便利です。




何かの参考になれば幸いです。

2024年11月30日土曜日

農家の生存戦略

注意: 本ドキュメントは個人農家の経験、事例をもとに情報提供の目的でのみ作成されています。農業経営のアドバイスを構成するものではありません。

農家の生存戦略


1. 概要

これからの農業に求められるのは、高い生産技術と経営センス、そして強いモチベーションを持つ人材です。では、そのような条件を満たせない私たちが、それでも農家としてしぶとく生き抜いていくためにはどうすればよいのでしょうか。

近年の農業経営の難しさを端的にまとめると以下のようになります。

  • 想定される所得に対して初期投資額が大きすぎるか、労働時間が長すぎる。
  • 生産技術の高度化が、農作物の品質向上とともに、コストの増加と利益率の低下を招く。
  • 制度的に優遇された補助金や融資が、不確実性に対する柔軟性を失わせ、経営判断を難しくする。

これらの課題に正面から向き合い解決するのではなく、また現代農業の姿として受け入れるのでもなく、いかに距離を置くかが本生存戦略の趣旨となります。

本生存戦略モデルは、小規模でありながら安定した収入を得ることを目的とします。具体的には、以下のような経営形態をとります。

  • 労働力: 家族1〜3人で運営
  • 年間売上: 500万〜1000万円
  • 利益率: 50%
  • 年間農業所得: 250万〜500万円
  • 法人化: しない

少人数で無理なく運営し、かつ安定した収入を確保する低位安定型の農業経営です。経営的発展は目指しません。また、土台として生活基盤の整備と経営の最適化を図ることで、生活と事業のバランスをとりながら、持続可能性を高めます。


2. 生活基盤の整備

全ての土台となるのが生活基盤です。生活を安定させ、年々、生きることが楽になるように環境を整えていきます。事業開始前からの準備がより効果的です。

2.1 ライフプランの設計
  • 周囲に流されることなく、自身や家族の価値観に照らし合わせて、無理や無駄、見栄のないライフプランを設計します。

2.2 生活コストの把握
  • 必要最小限の生活コストを把握しておくことはいざという時の備えとなり、大きな安心感につながります。
  • 不利な状況を招かないために、税制、社会保険関連制度の把握も必須です。

2.3 節約と貯蓄
  • 定期的な家計の見直しを通じて節約と貯蓄に励み、余剰資金を生み出します。
  • 有利な決済方法の選択、通信費の削減、サブスクや光熱費、保険の見直しなどは、不便を感じることなく節約が可能です。

2.4 資産運用
  • 余剰資金は適切に資産運用に割り振ります。
  • NISA、iDeCo等の有利な制度を活用します。
  • 自営業者の資産運用のひとまずの着地点としては、コーストFIREがわかりやすいです。コーストFIREでは、一定の資産額に到達した後は追加の貯蓄をせず、その資産が時間の経過とともに成長して十分な資金となることを目指します。
  • 農業に特有のリスクから切り離した財源を確保することで、生活と事業の持続可能性を高めます。(→ 農家の資産運用のすすめ

2.5 健康管理
  • 腹八分目の食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけます。お酒とたばこは控えます。
  • 定期的な休息と良い人間関係、ゆとりある資金繰りが精神的な安定の土台となります。
  • 少なくとも30代以降は、年1回の健康診断または人間ドックに行きます。


3. 事業の構築

目標とする売上と利益を達成するために最適な規模を見極め、事業を構築します。柔軟性を保ち、予期せぬ事態への備えは万全を期します。

3.1 最適規模の見極め
  • 品目や地域の特性を考慮し、目標となる売上と利益に対して適切な規模を設定します。
  • 規模を基点として、農業経営指標を参考にしながら、より保守的な計画を立案します。
  • 小規模であること、つまり販売量を追求する必要がないという利点を最大限に活かします。

3.2 労働力
  • 1人より2人は倍以上、2人より3人も倍以上の効率になります。
  • 主な労働力を家族でまかなうことで労働分配率が抑制され、有利に利益を生み出すことができます。特に、スケールメリットのない品目では大きな強みになります。
  • 本モデルにおいては、基本的に労働力がボトルネックになります。このことを念頭に、やること、やらないことの判断をします。
  • 家族であることに油断せずに、対話を通して各々の利害を一致させておくことが重要です。

3.3 借入金と補助金
  • 借入金や補助金ありきの事業構築は避けます。
  • 借入金や補助金を避けることで、予期せぬ事態に対する柔軟性を保ちつつ、限られた労働力の中で、余計な外出、書類準備などの手間を省きます。

3.4 6次化と多角化
  • 収量と価格がともに不確定であることが農業の不安定さの大きな要因です。
  • 栽培を基点とした6次化や多角化に取り組むことで、利益率向上をはじめとしたプラスの効果を生み出し、経営の安定化に貢献します。

3.5 主体的な撤退
  • 予期せぬ事態や緩慢な衰退によって選択肢を失うことのないよう、あらかじめ撤退基準を設定します。
  • 事前のシミュレーションや保険などを活用し、撤退時に次の事業へのマイナスの影響を最小限に抑えます。


4. 経営の最適化

経営においてリソースを割く必要のある要素を減らし、簡素化することで、経営そのものの難易度をできる限り低くします。そのため、法人化もしません。他方、効果的な再投資により、経営改善のサイクルを回します。

4.1 バックオフィス業務の効率化
  • 同じ1時間の短縮をするのであれば農作業よりも事務作業の方が圧倒的に簡単です。
  • 日々のスキマ時間を活用して、溜め込まずに処理できるようになると負担感がぐっと小さくなります。

4.2 労働負荷と時間
  • 労働負荷の軽減と時間の短縮を通して、身体的、精神的余裕を生み出します。
  • 定期的な休日は確実に確保します。

4.3 効果的な再投資
  • 生まれた資金、労働力などの余裕を効果的に再投資していきます。
  • 売上の拡大ではなく、さらなる余裕の創出、経営の安定化を重視します。

4.4 兼業化の可能性
  • 再投資の方向性として、兼業化の可能性も排除しません。
  • 必要となるリソースの分散や、農業に特有のリスクから切り離すことを意識します。

4.5 学習機会の確保
  • 変化の激しい環境に適応できるように、常に学習機会を確保します。


5. まとめ

誰もが、周囲から一目置かれるような農業経営者になれるわけではありません。しかし、やるべきことを一つひとつ積み重ね、やってはいけないことを徹底的に避けることで、必ず状況は良くなっていきます。

大きな不安を抱えることなく、多少のゆとりをもって、日々の生活と農業を楽しむことができたなら素晴らしいことです。

2024年10月16日水曜日

原木椎茸始まりました(2024年)

原木椎茸

原木椎茸の収穫が始まりました。

今年も酷暑でしたので、ホダ木の仕上がりが心配でしたが、しっかりと生えてきてくれてひとまず一安心です。

これから気温が落ちていってくれれば、品質も上がってきてくれるかと思います。

今シーズンも、どうぞよろしくお願いいたします。

2024年10月6日日曜日

最寄りのアメダスを取得する Web API を作りました。

最寄りのアメダスを取得する Web API を作りました。

最寄りのアメダス Web API|cultivationdata.net

パラメーターやキーの説明はこちら → 最寄りのアメダスAPI説明書


下記 URI に任意の緯度 (lat) と経度 (lon) を付与してアクセスしますと、最寄りのアメダスの観測所を JSON 形式で表示します。

サンプル - 緯度37度、経度141度
https://api.cultivationdata.net/nearest_amds?lat=緯度&lon=経度


複数の観測所を表示したい場合は、取得数 (num) を指定します。近い順に番号が割り振られ、表示されます。

サンプル - 緯度37度、経度141度、近い順に5か所
https://api.cultivationdata.net/nearest_amds?lat=緯度&lon=経度&num=取得数

観測所の位置は「アメダス観測所一覧マップ」で確認できます。


4798163643
by SimpleImageLink

4798064742
by SimpleImageLink


***

以前、最寄りのアメダスを取得する Web アプリケーションを作ったもののいまいちで、今回 Web API として作り直してみました。

何かに活用してもらえればと思います。


ちなみに、直近のアメダスの観測データの取得はこちらから取得できます。


甲斐犬 コケモモ

2024年9月23日月曜日

ミナミアオカメムシが福島県にも出現

ミナミアオカメムシ(5令幼虫)

カメムシ大発生の2024年、見たことのないカメムシがいるなと思ったら、ミナミアオカメムシという熱帯地方からやってきたカメムシだそうです。

国内では本州南部に生息していたそうですが、徐々に北上し、2020年に埼玉県と茨城県で、2021年に栃木県で発生が確認されたとのことです。

福島県や東北地方での発生確認がいつなのかは調べてもよく分かりませんでしたが、どこかのタイミングで入ってきたのでしょう。ここはいわき市でも南に位置し、だいぶ茨城県寄りなので入ってくるのも早そうではありますが。

一応、記録としてブログに載せておきます。上の写真は9月3日撮影で、4回脱皮した5令幼虫という状態だそうです。


イネの害虫として知られているようですが、今年はナスをよく食べていました。

ミナミアオカメムシの食害(ナス)

ミナミアオカメムシの食害(ナス)

家庭菜園のナスなのでまぁいいんですけど、ひどい有様でした。


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by SimpleImageLink

2024年9月22日日曜日

稲刈り終盤戦 2024

稲刈り後の田

2024年の稲刈りも終盤戦に入っています。

今年は、全国的なカメムシの大発生で品質が心配されましたが、大きな害も出ていないようで、ほっとしています。

あとは、相変わらずの異常な高温ですね。

こちらも幸い致命的な影響は出ていませんが、稲刈りも籾摺りも汗だくになってやっています。

あまりの暑さに、里芋の花が、またもや咲きました。2021年以来、2度目です。

里芋の花(2024)

里芋は、もともと熱帯の植物で、高温・多湿・多雨という条件の下で花が咲くことがあるそうです。ここ、東北なんですけどね。


さて、お米の価格が世間を騒がせていますね。

米農家としては、ここしばらく本当に厳しい価格でしたので、とてもありがたいことだと思っています。

昨年までの直売価格を卸値が上回ってしまい、値段をどうしようという話もちらほら耳にします。

来年以降どうなっていくのか分かりませんが、再生産可能な価格が維持されるのであれば、少なからず選択肢を持った状態で、これからの農業や農村のあり方について考えることもできるのかなと思います。


原木椎茸の方も、そろそろ栽培を始めたいところなのですが、暑すぎて今しばらく様子見です。