一通のメールが届きまして、
「特用林産物生産において、熟練者の技術が数値化・機械化されていないため生産性が低く、さらに原発事故の影響で安全な原材料(原木)の確保コストが急増し、輸出に耐えうる安定供給ができない状態にある。」(原文ママ)
に関する現場の声が聞きたいとのこと。
なかなか辛辣な課題設定ですが、外部からどう見えるかという点で勉強になりますね。
ただ原木椎茸に関しては、この問い立て自体が偽で、「生産性が低いために安定供給できない」のではなく、「需要と供給のバランスの中で経営が成り立つラインが今の生産量」というのが私の認識です。
そして、輸出を増やすためにやるべきことは、まず輸出を増やすことな気がします。
商社なりが輸出の突破口を開き、輸出によって今の例えば直売なんかよりも利幅が取れるようになれば自ずから生産量は増えるんじゃないかと思います。
その際、ボトルネックになるのはおそらく生産性ではなく原木の供給です。今、ナラ枯れが問題になっていますが、大きく生産量を増やすためには山の整備が不可欠です。
ちなみに、「熟練者の技術が数値化・機械化されていない」ように見える(かもしれない)きのこ栽培ですが、実はけっこう研究されております。
ただし、(元課題の文意が読み切れないので推測にはなりますが)「数値化・機械化を進めれば生産性が上がる」という発想の先で向いているのは、たぶん菌床栽培です。
原木栽培の場合、環境を活かし、いかに管理コストを下げるかが経営上の肝になります。「できる/できない」と同時に「やる/やらない」の選択が非常に重要になってきます。
数値化されたことを環境に合わせてどう栽培に落とし込むかは生産者の腕の見せどころですが、果たしてこれを標準化することに価値があるのかは難しいところです。
などと、何故ブログに書いているかと言えば、「話が聞きたい」とのメールに「大丈夫ですよ」と返信をしたものの、そこで連絡が途絶えたので思考が消化不良となったのでした。
原木椎茸の栽培でもうちは相当小さい部類ですし、地域としても盛んな訳では無いので、認識として偏っている可能性がございます。あしからず。







