2013年10月11日金曜日

柚子胡椒の試作、試作、そしてまた試作・・・


先日から、柚子胡椒の試作をはじめました。材料は青柚子、青唐辛子、塩の3つ。青唐辛子は激辛の黄とうがらしと甘みのある紫とうがらしを用意しました。(ちなみにちょっとややこしいですが、黄とうがらしの青唐辛子は緑色で、熟すと黄色になります。一方、紫とうがらしの青唐辛子は紫色で、熟すと赤くなります。)

とうとう2年越しの柚子胡椒作りです。



まずは下準備、青柚子の皮むき、青唐辛子のへた取り、種取りを済ませ、フードプロセッサーで砕きやすいように青柚子と青唐辛子を切ります。もちろん辛い唐辛子に触れる作業ではビニール手袋が必須です。この日は浮かれて作業していたせいで不覚にも顔にトウガラシ・エキスを浴び、悶絶しました。



まずはいいものを使って作ってみようということで、塩は石垣の塩を使用。この塩は万願寺唐辛子の天ぷらを食べる際にも大活躍でした。



ということで、試作第1弾。青柚子 + 黄とうがらし + 紫とうがらし + 塩。紫とうがらしが多めに入っているので暗緑色になりました。食欲のわく色かどうかはちょっと微妙?また、唐辛子の分量が多かったのか、柚子の香りに対して唐辛子の青臭さが少し強くなってしまいました。



試作第2弾。青柚子 + 黄とうがらし + 塩。色と青臭さを改善するために紫とうがらしを抜き、柚子を多めにしました。柚子は粗めに、唐辛子は細かめに砕き、辛味をすこし和らげるために黄とうがらしは切ってから1日おいたものを使いました。1作目に比べ柚子の香りがたち、色合いも明るくなったのですが、一方で柚子独特の苦みが強くなってしまいました。善かれと思って使った石垣の塩もマイルド過ぎて柚子と唐辛子の味にかき消されているような気がします。


第3弾、第4弾・・・省略。


実は、いい材料さえ揃えてしまえば、どうやってもおいしい柚子胡椒になるだろうと思っていたのですが、そんな簡単ではないようで・・・少し寝かせると味も落ち着いてくるとは思うのですが、うむむむむ。柚子胡椒職人になるべく探求は続きます。


※ 現在、いわき市では柚子の出荷制限を行っているため出荷はできないのですが、今年当農園で収穫した柚子を自家消費用として検査した結果、セシウム134及び137で検出限界値(約10Bq/kg)未満でした。今後、市内で収穫された柚子の検査が行われ、食品衛生法で定められた基準値を超えるような放射性物質が検出されなければ出荷が可能となります。


中村 彰宏