2018年5月19日土曜日

新規就農おすすめ本『絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業』



絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業』(岩佐 大輝 著)、読みました。

本文中にも言及ありますが「俺の成功談」的な本とは異なり、新規就農をするにあたって何をどう考えてどうアクション取ればいいのか、ステップごとに選択肢を提示しつつ解説してくれているので非常にわかりやすかったです。(個人的には「俺の成功談」も好きですけど)

印象としては「成功する農業」というよりは「失敗しない農業」という感じですかね。新規就農者に限らず現農家にとっても参考になるかと思います。


著者が代表取締役CEOを務める株式会社GRAではミガキイチゴというブランドのイチゴを展開しつつ、新規就農支援スクールも行っているそうです。

スクールでは栽培技術の習得のみならず、10年の経営計画作成の手伝い、金融機関の紹介、農地の斡旋、さらには就農後も栽培したイチゴを品質に応じた価格で全量を買い取ってくれるそうです。

新規就農パッケージ的なイメージでしょうかね。やはり消費量のある品目だとこういうことも可能なんですね。


私は農業で家族が暮らしていくだけの収入を安定的に得るということを目標とするならば、規模拡大を求めず固定費を抑え、6次産業化によってリスクを分散しながら一定の売上と利益率を確保するというかたちがひとつ最適解だと思っています。

しかし、目標やその根本にあるそもそもの目的が変わればやり方も変わります。

著者の場合、東日本大震災で危機に瀕した地元を復興させたいという思いから、宮城県山元町を世界に誇れるプロダクトを持つ場所として有名にし、雇用を作り、人を呼び込むことを目的として農業を始めたそうです。

では、目的や目標によってどんな農業のかたちがあり得るのか、本書でかなり方向性を見極めることができるのではないでしょうか。

固定費や6次産業化についても言及があります。