2018年6月11日月曜日

日本初のフェイジョア栽培農家『楽・農・人 ゆうゆうファーム』(いわき市小川町)

フェイジョアの花

いわき市小川町でフェイジョアという果実を栽培されている『楽・農・人 ゆうゆうファーム』さんに見学に行ってきました。

ゆうゆうファームを経営される丸山さんはニュージーランドで出会ったフェイジョアの花の美しさと完熟した実の放つ香りに惚れ込みそれまでの仕事を早期退職、フェイジョアを栽培するために2003年にいわきに移住されます。

しかし初めての農業は分からないことだらけ、しかもフェイジョアは当時ほとんど知られておらず日本で栽培方法を教えられる人もいなかったそうです。

それから再びニュージーランドにて栽培のノウハウを学び、2007年より日本初のフェイジョア栽培農家となりました。


***

フェイジョアは日本では特別防除が必要になるような病害虫がいないため無農薬での栽培が可能なのだそうです。

一方でニュージーランドで受粉を媒介してくれるハチドリのような小鳥が日本にはいないためひとつひとつ手作業で受粉が不可欠。特にほどんどの品種が自家不結実性のため、別の品種の木から花粉を持ってこなければいけません。大変…。

きれいに花の咲いている今の時期はひたすら受粉作業。この日はボランティアの方もいらしていました。

楽・農・人 ゆうゆうファーム


フェイジョアの花

花びらは甘くて美味。エディブルフラワーと言うやつですね。反り返って丸まった頃が食べごろだそうです。写真だとちょっと分かりづらいですがけっこう肉厚。ニュージーランドなどでは一般的にサラダなどにするみたいです。ゆうゆうファームさんではこの花びらでジャムを作られています。


果実の収穫は11月から12月頃。ゆうゆうファームさんでは最高品質のフェイジョアをお客様にお届けするためにひとつひとつの実をタッチピックという方法で収穫。追熟させ、ここというタイミングでお送りしているそうです。


***

また、移住当初のお話や経営のお話などもお聞きしました。情熱を持ち、1から積み上げてこられた方のお話はとても勉強になります。

それから何でも自分で作ってしまっていて、ソーラーパネルとトラックのファンを使った自作のビニールハウスの排熱システムは椎茸のハウスでも真似したいところ。太陽が出たら回り、曇ったら止まるスイッチ入らずの直列接続…確かに一番便利。


楽・農・人 ゆうゆうファーム

お忙しい中お話聞かせていただき本当にありがとうございました!

果樹、畜産、お米、野菜、きのこ…一口に農業と言ってもやっぱり全然違いますよねぇ。楽しいなぁ。しっかり咀嚼して血肉にせねば…!


『楽・農・人 ゆうゆうファーム』さんのサイトはこちら。草野心平記念文学館すぐのところにあります。