2022年1月22日土曜日

農業経営の多角化を考える。

農業経営の多角化について考えています。

多角化の概要としては、農業技術辞典のこちらのページの説明が分かりやすいです。

要は、一口に多角化と言っても水平方向と垂直方向があるよ、ということですね。例えば、栽培品目を増やすのは水平方向、6次化で農産加工をやるのは垂直方向の多角化ですね。

中でも肝となるのが以下の部分ですね。

“農産物の生産者価格が低迷する中で生産者の付加価値配分割合を高めるためにも、また消費ニーズを的確に捉えるためにも、川下側への垂直的多角化が重要となっている(農業技術辞典より)”

まさに原木椎茸に関して言えば生産のみではなかなか厳しく、持続可能な形を作るためには川下への多角化が不可欠、というのが実感です。

まぁ、あれもこれもと中途半端に手を広げてグダグダというパターンもありがちなので難しいところですけれど。基本的には、加工や販売等を行うにしても、単体で利益が出るようにしないとあまり意味がないですね。


また一方では、副業、兼業、はたまた半農半Xといった形で、農業とは完全に別領域での多角化もありかもしれませんね。農業生産無しで、単体で成立する事業ということですね。理想は、別領域ではありつつも、農業と相乗効果があるものですかね。


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日本もインフレになるとかならないとか、そんな話を見かけるようになってきました。

資材価格上昇に対して、現実にどの程度まで農産物の販売価格を連動させられるものなのでしょうかね。一般的に食料等は連動しやすいとされていますが、やはりものによりますよねぇ。ゆっくりは連動するにしても、タイムラグへの対策は立てておかねばと思うところ……。


さてさて、また気の抜けない状況になってきましたが、事ここに至っては、もう粛々と今できることに集中するしかないですね。原木椎茸は植菌が始まっています。


椎茸の芽


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