2023年6月26日月曜日

農業経営におけるキャッシュフロー悪化要因の整理分類

家計と経営が一体化した家族経営において、キャッシュフローを滞りなく回すことは、最重要事項と言っても過言ではありません。それすなわち生活ですからね。

そこで、農業経営におけるキャッシュフローの悪化要因を整理分類しました。


1. 外部要因によるキャッシュフロー悪化:
 ・自然災害と気候変動
 ・病害虫の発生
 ・市場価格の変動
 ・資金調達の難化
 ・政策と規制の変更
 ・農業補助金や助成金の変動 

2. 内部要因によるキャッシュフロー悪化:
 ・生産コストの上昇
 ・借入金利の上昇
 ・労働力の不足
 ・生産技術の欠如
 ・経営計画の不備

3. 取引関係によるキャッシュフロー悪化:
 ・納期や支払条件の遅延

4. 税金と規制によるキャッシュフロー悪化:
 ・税金と規制の変更


これを「生産コストの上昇」と「売上高の低下」という2つの視点で再構成したものが以下になります。

生産コストの上昇の要因:
 ・自然災害と気候変動への対策費用の増加
 ・病害虫への対策費用の増加
 ・原材料や資材の価格上昇
 ・労働力費用の増加
 ・燃料やエネルギー費用の上昇
 ・設備や機械の修理・保守費用の増加
 ・借入金利の上昇

売上高の低下の要因:
 ・自然災害と気候変動による被害と損失
 ・病害虫の被害
 ・市場価格の変動による収入減
 ・需要の低迷による売上低下
 ・商品の品質問題による顧客減少
 ・競合他社の攻勢によるシェアの喪失


これらのリスクを経営に合わせて具体的に把握し、適切な対策を講じることが必要になります。

さわの場合であれば、生産コストの上昇に対しては、利益率の維持。売上高の低下に対しては、規模の調整。この2つを基本方針として、そこからより具体的な対策、計画に落とし込んでいます。

経営の、難しくもおもしろい部分ですね。


紫陽花


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