2026年4月2日木曜日

スマート農業の出口を考える

「スマート農業」と言うとドローンやら高価格な農業機械、工場のように設計された環境制御システムみたいなものが第一に思い浮かぶかと思いますが、そうした本流からはちょっと外れたところで Raspberry Pi などの小型コンピュータやスマートフォンを活用した低コストのスマート農業もあります。

私も「自作スマート農業」などと称して5年くらい前から取り組んできました。

スマート機器、もしくはアプリケーション(以下、便利グッズ)を自作して、今まで虚空に消えていたデータ(温度・湿度等)を収集、時には栽培精度の向上を図り、時には業務の自動化・効率化を図る。

小規模な農園でも驚くほど効果的な経営改善が可能になるというのは強く実感するところです。

AI の登場により、さらにその可能性は広がったように思います。

これまでの取り組みは ICT 活用・開発 ページにまとめています。


さて、そんなこんないろいろと取り組んできまして、最近はスマート農業の出口について考えています。

と言うのも、自作した便利グッズをできる限り必需品化させたくないという気持ちがあります。特に環境制御系のシステムはそうですかね。

システムへの依存は、新たなコスト・リスク・手間を固定化します。

以下の①〜④のサイクルを回すことで便利グッズ自体のみならず、必要となるコスト、手間、資機材等を徐々に減らし、経営を強靭化していければ理想的です。

① 栽培・業務上の問題を洗い出す、向き合う

② 問題を解消し、より深く理解するため便利グッズを作る

③ 便利グッズを通して深めた理解をもとに、便利グッズがなくても問題が発生しない状態を考える

④ 便利グッズから卒業する(①へ戻る)

難しさはありますが、スマート農業の一つの出口として考えています。

スマート農業を問題解決の終着点にしてしまっては、全然スマートではないように思います。「テクノロジーを使って、テクノロジーを手放す」というのが、目指すところです。


原木椎茸 ホダ化