2012年2月3日金曜日

井戸水、農業用水、乾シイタケの放射能測定

本日、ベクミル柏店にて、井戸水、農業用水、乾シイタケの放射能測定を行いました。

井戸水の測定にはドイツ Berthold社製のγ線スペクトロメーター LB2045(検出限界 10Bq/kg)、農業用水と乾シイタケの測定には同じくドイツ Berthold社製のベクレルモニター LB200(検出限界 20Bq/l)を使用しました。LB2045はセシウム134と137の合計値を、LB200はセシウムとカリウムを区別せず総γ線量を測定します。(そのため、20Bq/l未満の値を調べたい場合や、元々カリウムを多く含む食品の測定にはLB2045が向いているそうです。)

ちなみに、農業用水と乾シイタケ粉で使用したLB200は結果がBq/l(リットル)で表示されるため、"測定値(Bq/l)×容量(ml)/重量(g)×1×0.6"でBq/kgに換算しています。


井戸水
左の数値がセシウムの合計値(Bq/kg)
右の数値がカリウムの値(CPS)
それぞれの下に+-で小さく書かれているのが誤差範囲

井戸水の測定結果は検出限界未満(ND)でした。


農業用水
上のACTIV.と書かれている値が総γ線量
下の!+/-と書かれているのが誤差範囲

農業用水の測定結果は検出限界未満(ND)でした。


乾シイタケ
上のACTIV.と書かれている値が総γ線量
下の!+/-と書かれているのが誤差範囲

乾シイタケの測定結果は134Bq/kgでした。(現在、乾シイタケの販売は現在休止しております。)


井戸水と農業用水からは検出限界を超えるの放射性物質は検出されませんでした。今後、シイタケやお米を作るにあたってはひとつ明るい材料となりました。

一方で乾シイタケからは、134Bq/kgの放射性物質が検出されました。2012年4月から適用される食品に含まれる放射性物質の新基準は一般食品で100Bq/kgとなっており、今回の結果はこの基準値を上回る値でした。やはり、乾シイタケは水分をとばしている分、重量あたりの値が高くなるようです。


今後も定期的に測定を行っていきたいと思います。


中村 彰宏