2022年5月6日金曜日

徒然じゃない日々(13)

先日、近所ではない農園の方とおしゃべりする機会がありまして、いくつか思うところがありましたので忘れる前にメモを。

ちょうどこの間、近所で経営改善の勉強会をしようという話もあったところで、とても参考になりました。


そちらの農園というのは施設園芸をメインに家族で経営されていて、栽培規模としてはおそらくさわの6〜7倍程度(品目は別)。生産物の品質は高く(とてもおいしい)、実際に産直等での販売ではすぐに完売するそうです。経営状況は良好。

ただ現状の課題として、パートの方を数名雇用しつつも、年間360日以上働く体制になってしまっているとのことです。

そのため今後の方針としては、主に水平方向の多角化によってリスク分散と収益性向上を図り、同時に業務効率化によってある程度休日も確保できるようにしていきたいとのことでした。(ざっくり)


いくつかの農園の事例を見聞きするに、概ねこのくらいの規模感が家族農業の極相(最終段階)なのですかね。

ここからさらに売上等を伸ばしていこうとすると、常雇いによる労働力の確保や組織化を考える必要が出てくるのかもしれません。

しかし、常雇いや組織化となってきますと、経営的な難易度は確実に上がりますし、必要となる能力もまた異なる部分が多そうなので家族農業から地続きの地平として考えていいものなのかというのは疑問に思うところ。

大規模化のトレンドの中で、このハードルを超えないことには生き残るのは難しくなってくるよということなのですかね。うーむ。

この、家族農業の極相にたどり着いてからの判断、舵取り、いろいろと事例を調べてみたいですねぇ。


また、多角化というアプローチについては、非常に共感するところです。

もちろん、一口に多角化と言っても大事なのは具体的に何をやるかですが、先行き不透明な昨今、余裕のあるときにこそ備えておかねばなりません。

小さく試行錯誤を重ね、より良い農業経営の形を模索することもゆとりがあればこそです。


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唐沢山神社 藤

あしかがフラワーパークは混んでいるので、マイ・フェイバリット・スペース、唐沢山神社の藤を観てきました。


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