2015年6月23日火曜日

Gmailで無料で独自ドメインのメールアドレスを使う方法(Zoho Mail経由)

以前、「Google Appsを使わずにGmailで独自ドメインのメールアドレスを使う方法」ということで、ドメイン付属のメール転送機能と Gmail の Gmail 経由で独自ドメインのアドレスからメールを送信する機能を使って無料で独自ドメインのメールアドレスを使う方法を紹介していたのですが、いつの間にか Gmail 側の機能がなくなったため、現在では新たに設定することができなくなりました(以前から設定したものについては2015/6時点では使えています)。

そのため、次に「Outlook.comを利用して無料で独自ドメインのメールアドレスを使う方法」を試したのですが、こちらはスマホのアプリ(iOS/Android)から使うと送信アドレスがあらかじめ設定したひとつに固定され、メールごとに選択できないという致命的な欠点がありました。

そんなわけで、 今回は Zoho Mail を経由させることで、改めて Gmail で無料で独自ドメインのメールアドレスを使う方法を紹介したいと思います。ドメインの取得は Xdomainエックスドメイン)にて行っています。



Zoho Mail では10ユーザー(→ 10メールアドレス)、ユーザーあたり5GBのメールボックス容量であれば無料でメールホスティングサービスを利用することができます。自営業の方やごく小規模な組織の方などはこれで十分ではないかと思います。


▼ Zoho Mail の設定


Zoho Mail にて独自ドメインのメールアカウントを作成し、 Gmail へのメール転送設定をします。

  1. こちらのページより Zoho Mail にドメインを追加、ユーザー登録を行う

  2. CNAME、TXTレコード、HTMLのいずれかの方法でドメイン認証を行う(設定の反映までに少し時間がかかる場合があります)

  3. 管理者のメールアカウントを作成する

  4. 管理者のメールアカウント以外にもメールアドレスが必要な場合にはユーザーを追加する(10ユーザーまで無料で追加できます)

  5. MXレコードを設定する → Xdomain の設定を参照

  6. 他の設定はスキップして基本設定を完了する

  7. 管理者アカウントの「コントロールパネル」 → 「メール&ドキュメント」 → 「メールの管理」より、該当メールアドレスを選択して「メールの転送」を設定(送受信を行う Gmail のメールアドレスを指定する)

    補足:各ユーザーアカウントの「設定」 → 「メール転送とPOP/IMAP」でも同じくメール転送の設定ができます

  8. メールクライアントの設定を行う → Gmailの設定を参照

Zoho Mail の設定完了。


▼ Xdomain の設定


ドメインのDNSに Zoho Mail で指定されているMXレコードを設定します。

  1. 該当ドメインの「ドメイン管理」から「DNSレコードの編集」へ

  2. 「新規レコードを追加する」もしくは「レコードを一括編集する」から以下の2つのMXレコードを設定

    MXレコード ホスト 優先度
    mx.zohomail.com @ 10
    mx2.zohomail.com @ 20

Xdomain の設定完了。


▼ Gmail の設定


Zoho Mail で設定した独自ドメインのメールアドレスを Gmail から送信できるように設定します。

  1. 「設定」 → 「アカウントとインポート」にて、名前の欄の「メールアドレスの追加」をクリック

  2. 「名前」(送信者として表示される名前)と「メールアドレス」( Zoho Mail で設定した管理者もしくは追加したユーザーのメールアドレス)を入力し、「次のステップ>>」をクリック(「エイリアスとして扱います」はどちらでも大丈夫です)

  3. SMTPサーバーに「smtp.zoho.com」と入力し、ポートは「465」を選択(「SSLを使用したセキュリティで保護された接続(推奨)」に自動でチャックが付くのでそのままにしておく)

  4. ユーザー名とパスワードの欄に Zoho Mail で設定したのメールアドレスとパスワードを入力

  5. 「アカウントを追加」をクリック

  6. Gmail に確認メールが届くので、確認メールのリンクをクリック、または確認コードを入力して「確認」をクリック

Gmail の設定完了。これで、 Gmail から独自ドメインのメールアドレスを使うことができます。


▼ Gmailで設定したメールアドレスから送信する方法


新規作成時に「From」横の▼を押せばアドレスを選択できます。

デフォルトのアドレスとして使いたい場合は、「設定」 → 「アカウントとインポート」の「名前」に追加されている該当メールアドレスの横に表示されている「デフォルトに設定」をクリックすれば、デフォルトのメールアドレスとして設定することができます。

また、どのアドレスから返信するのかは「設定」 → 「アカウントとインポート」の名前の欄にある「デフォルトの返信モードを選択」で、メールを受信したアドレスから返信するか、常にデフォルトのアドレスから返信するかを設定することができます。もちろん、この設定に関わらず返信の際にもアドレスの変更は可能です。


・追記(2018-2-5)
Zoho Mail経由でGmailで独自ドメインのメールを使うときに起こりうるトラブル_パターン1(勝手に転送無効) - 2018/2/5


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